2010年8月1日日曜日

森の中でかんがえた。

任地で迎える2回目の週末。

先週の週末は村に入っていたので、

ここでちゃんと週末を過ごすのは初めて。

(村での様子はまた後日あらためて…♪)

住んでるところは本当に何もない山の中なので
徒歩以外に移動手段のないうちは出掛けることもできず、
他のスタッフは毎週末Kampong(田舎の実家)へ帰ってしまい、、
持ってきた本もすでに一通り読みつくし、、、
歌も歌いつくし、、、、


なんとも時間を持て余します。

やるべき事がない訳じゃないんですが。

マレー語の勉強とか。


でも せっかく休日だし とか思っちゃって…。

とりあえず昼まで寝てみました。

起きたら14時すぎでした。

びっくり。



でも15時すぎから

環境教育隊員の先輩が誘ってくださって


森の中へ


2時間ほどTRAIL(山道)を歩いてきました。




初めての熱帯林


うっそうと茂る熱帯植物


森の中はひんやりと涼しいけど

息があがって体の中から暑い
でも土と水と緑のにおいがする森の中は
本当に心が洗われるって感覚。

自分の中のいろんな感覚が研ぎ澄まされてくる感じです。



先輩に聞いたお話しだと、

現地の人は本当によく森の植物のことを知ってるそうです。

どの植物が薬になるとか
この木の皮を燃やすと虫除けになるとか

森と共に生きてきた文化なんだなぁって実感。


日本の田舎でも

おじぃちゃんやおばぁちゃん本当に山のこといっぱい知ってるもんな。

“環境教育”とか“eco”とか流行ってる昨今ですが、
やっぱり大切なことは、
自然を身近に、日々の営みの中で感じるこなんだろうって思います。


もちろん身近にないものでも想像することはとても大切で、
見えないものにも想いを馳せることで
人は豊かに生きていく事ができると思うけど、
自分の五感すべてで体験することには代えられないです。


自然であれ、人であれ


“共に生きる”
って本当に大事で、本当に大変なこと。


きっとここの人たちも
長い長い時の中で“森と共に生きる”知恵を先祖代々受け継いでこられたんだと思う。



日本はこういう知恵をちゃんと伝えられてるかな。


自然は言葉を話さないから、

森や山と生きる知恵は人が伝えていかなきゃいけないもの。


知恵や文化の伝承を途切れさせたくないって改めて思いました。


うちはここで2年間活動していくけど、

“援助する” “教える”

なんてことは思っていません。

どこの国でも地域でも
その土地のことを一番よく知ってるのは そこで土と生きてきた人たち。

マレーシアのことはマレーの人が一番よく知ってる。


だから “教える” とかいう一方的な関係じゃなくて、

今まで日本で生きてきたうちと
ここで生きてきた地元の人たちとで

互いの持てるモノから
一緒にもっといい何かを生み出していけたらいいなぁ。


そんなことを森の中であらためて思った休日でした。


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