まず、うちの活動に深くかかわっているJICAプロジェクト“BBEC”について。
(全部は書ききれないので本当に大枠だけ…)
“BBEC(ビーベック)”
=ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム
とは、
JICAが実施する
「包括的かつ持続的な保全体制・システムを構築・強化することによって、サバ州の生物多様性・生態系を保全すること」
を基本的な全体目標とする2002~2012年までの10ヵ年プロジェクトです。
プロジェクトは大きく以下の二段階に分かれています。
(表が見にくくてすみません…)
1. BBECフェーズ1(2002―2007:5年間)
【技術支援】
特に研究・モニタリング分野への技術的支援
(サバ大学,野生生物局,サバ公園局,科学技術庁)
2. BBECフェーズ2(2007-2012:5年間)
【政策支援】
強化された技術をベースに、組織体制(意思決定プロセス)の強化
(環境ガバナンス)
今はBBECフェーズ2。
うちの活動期間はちょうど10ヵ年プロジェクト最後の2年間にあたります。
プロジェクトでは、
縦割りの行政区分を横断的に調整していくための委員会・セクター機能創設も
すでに実現されていて本当に興味深いです。
今サバ公園局には私と先輩隊員を併せて4人のJOCV(青年海外協力隊員)が在籍していて、
私たち協力隊とBBECは上記表の緑・黄色の部分での有機的連携を目指しています。
先輩隊員の内お二人は主に参加型保護区管理の部分に関わって活動中。
この保護区はBBECⅠの時に設置されたCommunity Use Zone(CUZ)で、
ムルット族の人々が暮らすUlu Senagang & Mongol Baruという村です。
クッロカー山脈公園は森林保全区なので
本来人の居住やそこでの森林利用は認められていません。
しかしここには保護区策定以前からムルット族の人々が暮らしていた為
例外的にCUZとし、ここで行政と住民の「共同管理」を目指した活動が展開されています。
協力隊による活動の中心は森林利用を軽減するための代替収入プロジェクトで、
村の女性たちによるハンディ-クラフト制作や
ホームステイプログラムの受け入れ等。
先週はJICAの教師海外研修プログラムの一環として
東京から来られた先生方の2泊3日のホームステイを受け入れました。
現場に入っていく協力隊員の活動は主に
1. 公園局と住民の間に入り第三者として両者の調和を図る
2. 村人の収入向上のため代替収入を探す
3. 公園内および付近の住民に対する環境教育で人々の意識を高める
の3点。
うちは流域管理のプロジェクト(上記表で緑の部分)の中で
環境教育による住民の意識向上に関わっていく可能性が高いようです。
とても重要なプロジェクトに関わらせていただくことができて
本当にこれから楽しみ!!
まずは
英語のプロジェクト資料を訳すため英語の辞書と格闘し、
こっちの人とコミュニケーションをとるためマレー語の辞書と格闘し、、
・英語⇔日本語
・英語⇔マレー語
・日本語⇒マレー語
・マレー語⇒日本語
・指さし会話帳
・単語メモ
などなどなど…
ものすごい量の辞書をお守りのように持って歩く日々です。(笑)
でも
いま自分が持ってるものと、これから得ていくもの、
持てるものをしっかり活かして頑張っていきたいと思います☆
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