ラマダーン(アラビア語: رمضان )とはイスラム教の「断食月」のことで、
イスラム暦(1年=354日)の第9月、
今年は8月11日~9月10日まで。
マレーシアではこれを「Puasa(プアサ)」 と言います。
断食といっても1ヶ月間も完全に絶食するわけではなくて
日の出から日没までの間の飲食が一切できないというもの。
だからラマダン中は夕方以降から翌未明までに一日分の食事を摂るそうです。
飲食のできない時間帯は分単位までキッチリと決められています。
ムスリムの友達に見せてもらったところ日によって分単位で少し違いますが、
だいたい午前4時半頃~午後6時半くらいが断食のよう。
午後6時半になったらムスリムのスタッフハウスから大音量のアザーンが流れてきて
(アザーン:اذان adhān/アッラーを讃える音楽?声?です。キリスト教の鐘みたいな感じ)
飲食できる時間になったことを告げるので、それから晩ご飯。
で、朝は4時半頃までに朝食をとる。
だから基本的に食事で抜くのは昼ごはんって感じです。
でも…
これって本当に結構きつい…
特にうちの配属先は熱帯雨林の管理などをしてるので、
暑い日中に汗かいて力仕事をして水も飲めないのは本当にきついだろうなって思う。
うちも先輩と一緒にプチPuasa実行中ですが、
さすがに水分補給はするようにしてます。
でもムスリム(イスラム教徒)の人たちは
他宗教のスタッフがご飯食べてても、水飲んでても、ひたすらガマン…。
夕方5時に仕事が終わって帰って来た頃にはみんな “ぐて~ッッ” ってしてて
家の前に座り込んで喋ったり、家に引きこもって寝たりしながら
今か今かと飲食できる時間を待ってます。
イスラム教徒は一生改宗できないので、
ムスリムの彼女と婚約して今年イスラム教徒になった24歳のスタッフがいるんですが、
彼なんかは本当にもう毎日「お腹すいたーーー。。。」 「元気でなーーーい。。。」ってぼやいてる。
そりゃぁ小さい頃から徐々に断食に慣れるよう訓練してきたイスラム教徒だって仕事終わると家に引きこもってとりあえず寝ちゃうくらいなので、新米ムスリムにはさすがにキツイよね…。
しかも彼ら、
「Puasaあけたら痩せてるから!」
って言ってるけど、
断食月中は食べれる時間帯にドカ喰いしてるからむしろ太る気がする…
この前も夕飯後に友達んちへテレビ見に行ったら
(うちテレビないので…)
テレビ見ながらPisang goreng(バナナを揚げたお菓子)つまんでたし。笑
しかもPuasa明けに “Hari Raya”(ハリラヤ)っていう断食月終了のお祭りがあって
その時には知り合いの家々を訪ね歩き
とにかく食べて食べて食べ尽くすんだとか。
(ぜったいリバウンドする気がする…)
まぁ彼らの言うとおり本当に痩せられるかは9月の断食明けにわかるはず♪
とりあえずうちとしては
Puasa中は職場前にある唯一の飲食店(峠のお茶処みたいなの)も1ヶ月間休業なので
仕事の気分転換にお茶しに行ったり、
ヒマを持て余す休日にブラブラ出掛けたりする場所がなくなったことが何より悲しいです…。
ムスリムの友達も元気ないしなー。。。
早くPuasa明けんかなぁ。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿